【iDeCoとNISAどっち?】共働き夫婦に最適な選び方を解説!|リアルな資産形成シミュレーション付き

共働き家庭のあなたへ──iDeCoとNISA、どっちが正解?

老後資金に不安を感じている共働き夫婦は多いはず。子どもの教育費、住宅ローン、突発的な医療費──日々の暮らしに追われ、「将来の自分たちのこと」はつい後回しになりがちですよね。

そんななかで、「NISAとiDeCo、どっちから始めるべき?」という悩みに直面する人が増えています。

この記事では、2024年から大改正された新NISA制度と、2025年以降に予定されているiDeCoの拡充を踏まえ、「今、どっちを優先すべきか?」を共働き家庭のリアルなケースでシミュレーションしながら解説します。

「投資したいけど、どこから手をつければいいかわからない」──そんな方には、まず非課税制度であるNISA・iDeCoの基本を押さえることが重要です。
▶︎ NISAって何から始めればいい?──“コロナ禍ど真ん中”から始めた僕のリアルな話と3ステップ 🚀

■ なぜ迷う?NISAとiDeCoの比較がややこしい理由

iDeCoとNISA。どちらも「非課税」で運用益が得られる制度であるにもかかわらず、仕組みがまったく違うために混乱しやすいです。

以下に簡単に違いをまとめてみました。

スクロールできます
制度年間上限額引き出し節税メリット非課税期間
新NISA年360万円(成長+積立)いつでも可なし(運用益のみ非課税)無期限
iDeCo(2024年現在)年27.6万円〜81.6万円(属性による)60歳以降掛金全額が所得控除運用中・受取時も優遇
iDeCo(2025年以降←施行日未定)最大年74.4万円〜90万円(拡充予定)同上同上同上

特に注目すべきは、2025年度の年金制度改正法によりiDeCoの掛金上限が引き上げられる予定いつからになるかは2025年7月現在、未定)であること。これまで「上限が少なすぎて節税インパクトが小さい」と敬遠されていた会社員でも、最大で月62,000円(年744,000円)まで拠出できるようになる可能性があります。

しかし──。

制度改正が予定されているとはいえ、

  • 引き出し制限(60歳まで原則不可)
  • 受け取り時の課税
  • 手続きの煩雑さ

など、iDeCoには相応の“クセ”もあります。

iDeCoは、会社に用意してもらう書類があるだけでなく、年金事務所と郵送でやり取りするアナログ感なのでめちゃくちゃ面倒だし、掛け金の変更だけでも1,2ヶ月以上かかったりします。

すばらしい制度なんですが、「もうちょっと運用なんとかなんないの?もう令和も7年目だよ?」というのが正直なところです😇

それぞれの枠を最大限に活かすには、NISAの“つみたて枠”と“成長投資枠”の違いをきちんと理解することが前提です。
▶︎ 新NISAの“つみたて投資枠”と“成長投資枠”の違いとは?|月30万の非課税枠を活かすシンプル戦略

■ 結論:「NISA満額 → iDeCo」がやっぱり合理的

結論から言えば、iDeCoよりも改正されて神制度になった新NISA”を優先してOKです。

特に、

  • 毎月の家計に余裕があるわけではない
  • 今後ライフイベント(出産・転職・住宅購入など)が控えている
  • 資産を必要に応じて使える状態にしておきたい

このようなご家庭にとっては、“いつでも売却・引き出し可能”なNISAの自由度は圧倒的な強みです。

“節税効果”という点でiDeCoに魅力を感じる人も多いですが、そもそも節税できるほど「税金を払っている人」──つまり高所得者でなければ、節税メリットも限定的。

また、iDeCoは税制上お得とはいえ、「所得控除→住民税・所得税の還付」というカタチでしか恩恵を受けられません。“手元に現金が戻るわけではない”という点も誤解しがちです。

NISAを満額まで使い切れていない状態でiDeCoを始めるのは、流動性と戦略の面でリスクが高いと僕は考えています。

「投資はしたいけど、生活がカツカツで手が出せない…」という方には、まず固定費の見直しから着手するのがおすすめ。
▶︎ 月5,000円は簡単に浮く!スマホ代の見直し術【格安SIMってアリ?】

■ NISAとiDeCo、どう使い分ける?リアル夫婦の資産形成シミュレーション

たとえば、以下のような共働き家庭を想定してみましょう。

(一部、高峰家の状況を元にしてます。詳細はこちら→資産進捗ログ

  • 世帯年収:1,000万円(夫600/妻400)
  • 子ども:1人(4歳)
  • 住居:住宅ローン返済中
  • 資産状況:現在、純資産マイナス1,125万円(奨学金・ローン・分割払いあり)
  • 目標:2037年に純資産5,000万円を達成

この家庭がやるべきことは、以下の順序です。

  1. まずは新NISA(月30万円=年間360万円)の枠を目標に、できる限り埋めていく
  2. それでも毎月資金が余る、かつ節税効果が実感できそうならiDeCoも併用
  3. iDeCoは“老後資金の土台”と割り切り、60歳まで放置する覚悟で積み立てる

この順序でやっていくことで、

  • 流動性の確保(突発的な出費にも対応)
  • 税制メリット(高所得帯ならさらに恩恵あり)
  • 成長資産の構築(複利の力を最大限活用)

という3点をバランス良く満たすことができます。

実際に僕たち夫婦は、新NISAが始まる前にiDeCoを満額積立してきていました。そのため、iDeCoの掛け金を停止しても受取時には税金取られるし、口座管理手数料(年間数千円程度)はかかってしまうので、新NISAが始まってからは23,000円→5,000円に落として継続しています。

まだiDeCoをやってない人は、NISA全振りでOK!

僕が生活防衛資金180万円を先に貯めた理由や、夫婦で投資を始めた時のリアルな記録も書いています👇
▶︎ 投資はまだ早い?──僕たち夫婦が生活防衛資金180万円を真っ先に貯めた理由【共働き家庭のリアル】

■ ゼロからFIREを目指す:高峰 凌 の「ココだけの話…」

僕自身、2020年にNISAとiDeCoを始めました。当時は「節税=正義」だと思い込んでいて、iDeCoを最優先にしてたんです。

ところがその後、離婚 → 退職 → 無職 → 実家療養と、まさかの人生ドン底フェーズ(2回目)に突入。

そんなときに届いた追い打ちが、住民税と健康保険の任意継続保険料。「ただ生きてるだけで6桁の請求が来るのか…」と絶望しました。

離婚による財産分与と退職による無収入で余裕のない状況。

そんなときに僕を救ってくれたのが「NISAで積み立てていたインデックスファンド」でした。

せっかく積み上げてきた初めての“資産”を切り崩すのは本当に悔しかったですが、“あの時、現金化できる資産がそこにあった”こと自体が命綱だったんです

一方、iDeCoはどんなに積み立てていても、60歳までは触ることができません。


この経験から僕は、こう断言できます。

💡生活防衛力が高くない人ほど、NISAを優先するべき。

今の僕は、資産の成長スピードをNISAで最大化しつつ、iDeCoはNISA非課税枠を埋めた後や月60万(夫婦二人分なので)以上に入金力が爆発したときに追加していく戦略に切り替えました。

もうすぐ第一子が生まれてくるタイミング。一馬力で一家を支える大黒柱になった今、それで正解だったと実感しています。

あなたにも、自分の“フェーズ”に合った選択をしてほしいです。

✅ まとめ:NISAかiDeCoかは「順序と目的」で考える

  • 使う可能性があるお金 → NISA
  • 老後まで使う予定のないお金 → iDeCo
  • 余剰資金の順序は「NISA満額 → iDeCo」が原則

投資は、“仕組みを知って、ルールに乗る”だけで、実はかなり有利に戦えます。

最後に──

NISA・iDeCoどちらにも言えることですが、「制度はあくまで道具」。自分の人生のステージに合わせて、どう活かすかはあなた次第です。

この記事が、あなたと家族の資産形成のヒントになればうれしいです✨

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この記事を書いた人

元・副業迷子/詐欺被害で全財産を失うも、再起してコーストFIREを目指す早大卒タクシードライバー。夫婦でNISA・iDeCo(オルカン全振り)と副業で株式5,000万円を目指しています。

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