🔹 老後資金は「2,000万円」では足りない?
よく話題になる「老後2,000万円問題」。
これは2019年の金融庁報告書で「年金だけでは毎月5〜6万円不足 → 30年で約2,000万円が必要」と示された数字です。
ただしこれは最低限の不足額であって、医療費や介護リスク、余暇やインフレまで含めると不安が残ります。
FIREや投資の文脈では「安心ライン」として6,000万円が目安によく使われます。
この記事では、この6,000万円を基準に「年齢別・コーストFIRE必要資産額」を具体的にシミュレーションしてみます。
👉 そもそも「いくら積み立てればいい?」と迷う人はこちらもどうぞ:
➡ 月いくら積み立てればいい?新NISAの最適額を【3万/5万/10万】でシミュレーションしてみた
🔹 コーストFIRE(Coast FIRE)とは?
コーストFIREとは、「ある時点までに必要な資産を作ってしまえば、その後は追加投資をしなくても老後に十分なお金が複利で育つ」という考え方です。
たとえば、30歳や40歳といった若いうちにまとまった資産を築ければ、その後は投資をストップしても複利の力で老後資金が自動的に積み上がります。つまり、完全なFIRE(Financial Independence, Retire Early)よりも現実的に取り組みやすいスタイルと言えます。
👉️ 「そもそもFIREとは?」という基本から知りたい方はこちら
FIREの4種類をわかりやすく解説|初心者向け完全ガイド
👉 コーストFIREの仕組みや他のFIREとの違いをもっと詳しく知りたい方はこちら
コーストFIREとは?|老後資産を“先に作る”ゆるいFIRE戦略
🔹 年齢別・コーストFIREに必要な金融資産額
📌 想定条件
- 65歳時点で6,000万円を目標
- 年利は堅実路線の5%と楽観路線の7%で比較
- 30歳・35歳・40歳・45歳・50歳で投資を一切辞めるケースを試算
📊 必要資産額の一覧(65歳で6,000万円達成)
投資終了年齢 | 年利5%の場合 | 年利7%の場合 |
---|---|---|
30歳 | 約1,088万円 | 約562万円 |
35歳 | 約1,388万円 | 約788万円 |
40歳 | 約1,772万円 | 約1,105万円 |
45歳 | 約2,261万円 | 約1,551万円 |
50歳 | 約2,886万円 | 約2,175万円 |
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どこかの年齢で上記の金額を達成できれば、悠々自適な老後を実現できたも同然です😁
この金額を積み立てれば理論上は65歳時点で目標額に到達します。
→ 僕自身の体験例として、借金を抱えつつ積立と返済を両立した具体例はこちら
借金があっても目指せるコーストFIRE|30代サラリーマンの現実的な資産形成術
🔹 この数字が教えてくれること
数字を並べると一目瞭然です。
- 若くして一定額を作れば、あとは“時間”が資産を増やしてくれる
30歳時点で562万円あれば、7%運用だけで65歳には6,000万円に到達します。 - 遅く始めると、必要元本が一気に跳ね上がる
50歳スタートだと、2,000万〜3,000万を用意しないと6,000万円は作れません。



つまり「早く始めた人ほどラクになる」というのがインデックス投資による資産運用の最大の魅力です👌
👉 コーストFIREをもっと深く知りたい方はこちら:
➡ コーストFIREとは?|老後資産を“先に作る”ゆるいFIRE戦略
➡ FIREには“4つの型”がある──その違い、ちゃんと知ってますか?【初心者向け完全ガイド】
🔹 僕の場合:気づけばコーストFIRE間近だった話
ここで少し自分の話をさせてください。
2025年8月時点で、僕の金融資産はNISAとiDeCoを合わせてほぼ800万円になりました。
👉️ 詳しい資産進捗レポートはこちら
この記事を書くためにシミュレーションしていたら……
「え、これもしかしてコーストFIRE間近なんじゃ…🙄」と気づいて、呆気にとられてしまいました笑
もちろんまだ完全に達成ではありません。
でも「働かなくても将来の老後資金がほぼ確定している状態」が目前まで来ていることに気づくと、時間が味方してくれる感覚がリアルに実感できました。
👉 実際に僕がどんな方法で資産を積み上げてきたかは、こちらで詳しく書いています
➡ 借金があっても目指せるコーストFIRE|30代サラリーマンの現実的な資産形成術
➡ 「資産運用って意味ある?」と疑ってた僕が、新NISAで毎月12万円積み立てる理由
➡ 新NISAの超シンプルな始め方|月1万円からOK!初心者でもできる3ステップと僕のリアル体験
🔹 まとめ:未来の安心は「今の一歩」から
老後の6,000万円という安心ラインは、決して夢物語ではありません。
ポイントは「できるだけ早く、一定の資産を築くこと」。
- 30歳で500〜1,000万円を作れれば、あとは時間が勝手に増やしてくれる
- 遅く始めても諦める必要はないが、必要額は大きくなる
まずは「今の自分の資産額」を把握し、どの位置にいるのか確認してみてください。
未来の安心は、今日の小さな一歩から始まります。
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